夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

BLASSREITER

全24話。融合体と戦うXATのお話。途中までは、融合体とはどんなものなのかとか、「ブルー」ことジョセフは敵か味方か、みたいな感じ。後半には、「主人公が所属している組織の上層部の陰謀が明かされる」パターンと、「正義感の強い人が絶望して世界を滅ぼそうとする」パターンの両方が展開する。けれど、後者の要素が強すぎて、前者は曖昧になってしまったような。局長のやったことは酷いんだけど、そこに文句言ってる場合じゃなくなってしまって、消化不良感が否めない。で、前者の方も、そのきっかけであり、なおかつこの物語の重要な要素のはずの「移民に対する迫害」がどうもピンとこない。いや、なんでこんなに迫害されてるの?現代のドイツが舞台みたいなんだけど、ここだけ20世紀初頭みたいな、時代錯誤ともいえる違和感が。他にも、日本人らしき人も出てきて、広島出身だから迫害されてると当たり前のように語る場面もある。作り手が現実社会に対する強いメッセージを込めてこういう設定を盛り込んだのか、それともなんかそれっぽい悲劇を演出したかっただけなのか。どっちにしろ、雑だなあ、と思ってしまう。