夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

月は東に日は西に~Operation Sanctuary~

毎朝主人公を起こしに来る幼馴染の保奈美と、空から落ちてきた美琴。主人公の直樹は、実は5年前の事故で両親と記憶を失っていて。といった、なんともアダルトゲーム原作だなあ、としか言いようのない設定。

まあ、このアニメの最大の特徴は、9話以降が保奈美編と美琴編の2種類あることだろう。途中で分岐というと「if もしも」(リンゼイ・アンダーソン監督じゃない方)が連想されるが、そういえば分岐した最初の話が、打ち上げ花火を屋上で見るか神社で見るか、みたいな話になってたなあ、とか。とはいえ、それは保奈美編だけで、美琴編は花火じゃなくて流星群を見る話になってるし、そもそも主人公が何かを選択して分岐するという形にはなっていない。

分岐後の内容はというと、実はどっちも大差ない。美琴たちが未来人で、流行する致死性のウイルスのワクチン開発のためにやってきて、といった設定は同じで、展開もいろいろ違うものの、いずれにせよワクチンは無事完成するし、どっちでもいいやという感じ。最後に直樹が保奈美と結婚する方としない方という違いが一番わかりやすいくらい。せっかく分岐するんだったら、いっそ保奈美編では未来人設定には一切触れずに展開しちゃっても良かったんじゃないかと思わなくもない。