夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

人形草紙あやつり左近

はっきり言ってしまえば、全然面白くなかった。左近が行く先々で殺人事件に出くわすのは、探偵推理もののお約束とはいえ。腹話術の設定も、他作品との差別化や、間を持たす役割はとりあえず果たせていたとは思うが、人形遣いならではのトリック解明などは特になく、表面上の賑やかさ以上の効果はほとんどなかったようだ。

起こる事件も、なぜかほとんどが家族絡みのゴタゴタと、殺された家族の復讐ばかりという単調さ。例外は「埃及大王呪術地獄」で、この話だけは、犯人のアリバイをどう崩すか、どう化けの皮をはがすかが焦点になっていて、一番楽しめた。(あくまで相対的なもので、さほど面白かったわけではないが)