夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

魔法少女プリティサミー OVA

OVA版は、後のTV版以上に「天地無用!」の影響下にある感じ。昔のアニメでよく見られた、いつもの登場人物が時代劇やおとぎ話の世界の人物に扮する番外編のような、そういうものと共通したものを感じる。また、TV版ではまったくと言っていいほど出番のない天地が、こちらでは女性陣にモテモテという状況が繰り返し描写される。もちろん、砂沙美が主役なので、天地はあくまで脇役としての出番しかないけれど。

1話は、レーザーカラオケの話。パイオニアLDCを感じる。

2話は秋葉原。この時代の秋葉原はまだ「パソコンの街」だった。1998年の「アキハバラ電脳組」まではそうだったが、1999年の「デ・ジ・キャラット」以降は秋葉原の描かれ方が変わったように思う。本作でピクシィミサが「レッツビギン」と言っているのが、後の「ナースウィッチ小麦ちゃん」における、こよりの「レッツビギンでございます」につながったのだろうか。

3話はTV版の終盤っぽい感じ。TV版22話以降って、割と蛇足感があるんだけどね。こっちは話数が少ないせいか、かなり物足りない。美紗緒の事情もあまり掘り下げられないし、TV版のパイロット版みたいな印象を受けた。