夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

夜ノヤッターマン

ヤッターキングダムの統治下で虐げられる民を描く息苦しい内容ながら、1話など特に落ち着いた雰囲気もあって、悪くないと思っていたのだが。これが「ヤッターマン」らしさなのかどうか知らないが、下品な要素が良質な雰囲気をぶち壊していく中盤以降。ことあるごとに立ち小便する登場人物なんて、何が面白いのかわからない。

正義の味方だと思っていたヤッターマンが民を苦しめているという序盤の価値観の反転があり、終盤に黒幕がドクロベエだと判明して更に価値観が反転するという二段構えは面白い。ただ、結局ドクロベエを倒しただけで終わりにした感じがして、ちょっともったいなかったと思う。善悪の価値に翻弄されたドロンジョ(レパード)達がどういう道を進むのか、ガリナ達との別れも含め、あまりしっかり描ききれてない印象を受けた。「勧善懲悪」を超えた何かを描いて欲しかったが故の不満かもしれない。