夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

デス・パレード

極限状態に置かれた人達を裁くって設定なので、どうしても泣いたり怒ったり、激しく感情を剥き出しにする展開が多く、そういうアニメは基本的に好みじゃないのだけど、裁く側のデキム達がいつも冷静なので、意外と楽しめた。

と思っていたら、9話で黒髪の女に死者の記憶を見せちゃって、感情的な行動取らせちゃうものだから、げんなりしてしまう。まあ、無関係な刑事を間違って刺したのかと思わせて、実はその刑事こそ殺すつもりだった相手で、復讐を果たしてたという引っ掛け自体は面白かったんだけど。

10話のババ抜きは、機動戦艦ナデシコの記憶マージャンみたいで、結構好き。両親が死んで強姦されて兄が殺人犯になってと、悲惨な人生を着実に歩んでる島田の妹なんかがいる一方で、幸せな人生だったと満足気な婆さんが直後に出てくるのは、なんとも皮肉なものだ。

黒髪の女の正体は案外普通だったんで、特に評価がひっくり返ることもなく、無難に終わった感じ。