夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

艦隊これくしょん -艦これ-

1話を見た段階では、ストライクウィッチーズ的なものかと思って、つまらなさそうだなと身構えていたが、3話くらいまで見たら、女の子が戦ってる訳じゃなくて、戦艦が女子の人格と見た目を持っている設定で描かれているんだと気付く。戦艦が損傷したら、それは女の子が負傷したように描かれるし、ドックでの修理は入浴として描かれる。まあ、それはそれで好みではない設定だ。戦艦にまったく興味ないしな。

「提督」と呼ばれる存在は、作中で姿を見せない。これは艦娘とは異なる存在、要するに艦娘がただの戦艦であるのに対して、生身の人間だから同時に画面に収まることがないのかなと思ったが、実際どうなんだろう。まあどうでもいいんだけど。ただ、主人公の吹雪をはじめ、艦娘達がこういう得体の知れない存在に絶対的な信頼を寄せてる様子なのは、ちょっと気持ち悪さを感じる。瓶詰妖精武装神姫にも通じるところがある。こういうの、本当に苦手。

3話の如月が轟沈する話のつまらなさ。今どきこんな安っぽい展開でいいのかと思った。5話の再編成の話は、扱いの面倒な先輩達や、それを角を立てず一つのチームにどうまとめるのかという面白さがあって、ようやく話も軌道に乗ったのかなと思ったら、結局ここがピークだったという。吹雪だけじゃなく夕立やみんなも努力していることを知る9話も悪くないんだけどね。ただ、人間ドラマとして楽しむには、戦艦って設定は邪魔にしかならないと思う。

終盤の「さだめの軛」の話は、原作ネタなのかなんなのか知らないが、登場人物が勝手に納得するだけで、最後まで共感できないままだった。本来なら大敗するはずの史実を覆すとか、そういうことなのかな。何にせよ、面白くはない。