夜のアクマ

アニメの感想を書いたり書かなかったりするところ

陰陽師・平安物語

登場人物の多さに比べて時間があまりにも足りていないってことなのだろうけど。

どういう背景があるのかわからない初登場の人物が、なんの説明もないまま話に加わっていくので、置いてけぼりを食らう感じでちょっと厳しい。10話なんて特に。黒無常自体が未知のキャラクターだし、その弟がどうこう言われてもさっぱりわからない。

1話と2話は一妖怪に焦点を当てて描かれているので理解しやすいし、3話から5話の「乙女の恋路も十人十色」も時間をかけてるだけあってか問題ないのだけどね。

些事だけど、「だるま」と平安時代って違和感がある。達磨=禅宗は鎌倉以降のイメージなので。

まめねこ、その話数表記

あずきとだいずと来たら、勇之助かと思わせて豆之助だったでお馴染みの「まめねこ」ですが。内容はというと、2匹の子猫が、飼い主一家やその他の鳥獣達を子猫らしい(?)ずれた視点で語ったりするという、まあ大したものではないのだけれど。

 

ところで、このアニメの話数表記は「○○さやめ」と豆の莢数で数え上げる形になっているのですが。第1話「ひとさやめ」、第2話「ふたさやめ」と来て、第3話は「みさやめ」かと思いきや「さんさやめ」となり、第4話は「よんさやめ」、次の第5話がどうなったかというと「いつさやめ」。とりあえず和語と漢語で分類すると、和和漢和和の順となる。第4話は同じ和語でも「よさやめ」ではないところも気になります。

全12話をまとめると以下の通り

1 ひとさやめ 和
2 ふたさやめ 和
3 さんさやめ 漢
4 よんさやめ 和
5 いつさやめ 和
6 ろくさやめ 漢
7 ななさやめ 和
8 はちさやめ 漢
9 きゅうさやめ 漢
10 じゅっさやめ 漢
11 じゅういちさやめ 漢
12 じゅうにさやめ 漢

前半は和優勢だったのが後半で漢が巻き返し5対7で漢の勝利となりました。また、第10話の「じゅっさやめ」が「じっさやめ」でないところも注目です。ちなみのこの10話の本編中のせりふでは「(カメが)じっぴき」と発音しており、「じっ」派なのか「じゅっ」派なのか定まらないという問題も発生しています。

美少女遊戯ユニットクレーンゲール

地球に向かってくる隕石の軌道を(どういう理屈だか)女の子3人がクレーンゲームをやることで逸らす、という内容の1期。絵が安っぽいのは置いておくとしても、クレーンゲームをプレイするのを見ていてもまるで面白くなくて、どうしようもない。

2期では侵略者側のアイドル3人組が登場、彼女らがなかなか個性的なキャラクターでそれなりの雰囲気に。クレーンゲームに関してはおまけコーナーに追いやって、話の自由度が上がったせいだろうか、ギャグが標準的なショートアニメの水準になって、まあまあ面白くなった。

雨色ココア

1期。喫茶店を舞台にしたちょっと気の利いたエピソードというか、いや、そんな良いものではなく、大して面白い話ではないのだけれど。「空のコップに水は何滴入るか」というなぞなぞから、人と人との出会いについて講釈垂れるとか、それなりに印象に残る話もあったりする。まあ、ボーイズラブっぽい中途半端な何かでしかなかったとも言える。

 

2期「雨色ココア Rainy Colorへようこそ!」。1期の主人公の碧は学業優先でバイトを休むとやらで退場し、代わりに出てきたのが中学生の双子。彼らが仕事をまともに出来ない話はコミカルなつもりなのかもしれないが。彼らに能力がないというより、仕事に対する真剣さがないように見えるから、どうしても不快感の方が勝る。(顔馴染みとはいえ)客のカメラにココアをこぼして謝らないとか、そういうレベルの事件で話を盛り上げるのは勘弁してください。

 

3期「雨色ココア in Hawaii」。なぜかハワイ。脱サラしてワイキキで喫茶店を開く設定は面白そうなのに、尺が短いせいもあって、特に感心するようなネタも展開もないまま。サングラスをかけると美女に囲まれてウハウハなイメージが浮かぶ話が、ちょっと変わり種だった気もする。

 

4期「あめこん!!」。舞台は3期と同じくハワイだが、店長以外は登場人物総入れ替え。みんなどこへ行ったんだ。看板犬も交代。残酷なテコ入れなのだろうか。まあ、登場人物が変わっても、相変わらずの低レベルな話なんだけどね。と思っていたら、いきなりアニメイベント出展の話が出てきて、「雨色ココア」というアニメのスピンオフを作ろうなんてことになって、声優とかゲーム実況で有名な人とかが来店する、謎の内輪ネタが炸裂する。最後のオチも意味不明。もう、このアニメについては、深く考えない方が良いのでしょう。

西洋骨董洋菓子店~アンティーク~

橘は、最後は誘拐犯に気付いたのかどうか。ずっと憎く思っていた相手が弱々しく老いた姿を見て、積年の思いが冷める、なんて展開もあるからね。まあ、ミスティックリバーのようなことにはならずに済んだ。

小野の魔性のゲイ設定は途中からあまり使われなくなった。コメディとしてならともかく、真面目な話では息抜きに使うしかないしね。10話で出てきた、家族に対して小野が複雑な感情を持ってる話も一応あったのだけど、誘拐事件への捜査協力の件でかき消されてしまったか。小野から離れたがらなかったエイジや、小野にべったりの千影が、それぞれ依存から抜け出すという展開も最終回にはあって、とりあえず4人とも、それなりにドラマの一区切りがついたかな。

働きマン

1話からずっと、仕事人間の松方が暑苦しくて苦手だという感覚に支配されての視聴だった。

8話。「54」という小説が面白そうに見えない。それなのに、登場人物のみんながみんな絶賛しているから、楽しくない。初版たくさん刷ったのにまったく売れずじまいになればいいのに、なんて思いながら見てた。

10話と11話は、同時期に起きた事柄(作家搭乗の飛行機墜落と部屋の漏水と)をそれぞれ別の切り口から描いた話。凝ってるといえば凝ってるが、内容自体が面白い訳ではない。

結局、恋人の新二とはあれっきりで別れたのか。なんだかんだでよりを戻しそうな作風だと思っていたが。10話の段階では違和感のあった梶さんの「次の恋愛」発言とか、その後の菅原さんの納豆巻きの差し入れからの描写を見ると、次の相手は菅原さんだと仄めかしているのか。

SHIROBAKOとNEW GAME!

SHIROBAKOって、主人公がアニメ作りに携わる多くの人と接し、大まかにどういう作品(どの程度の作品)が出来るか予めわかってるから、作品が完成した時の感動が薄いんだよね。主人公本人にとっては、やり遂げた達成感とかあるんだろうし、そこにバッチリ共感出来れば良かったのだろうけど。

その点で、NEW GAME!の場合、青葉の担当以外で何をやっているのか、ほとんどわからない作りなので、ゲーム展でプロモーションビデオが流れるのを見ただけで、胸が熱くなる感じがある。全部見せるより、見えないところを想像させる方が、感動しやすいのかもしれない。